常用紫外線殺菌照射量対照表、細菌、ウイルス、真菌、胞子など

更新時間:2025-08-08

紫外光の応用及び殺菌原理

波長に応じて、紫外(Ultraviolet、UV)光は通常、UVA(315 ~ 400 nm)、UVB(280 ~ 315 nm)、UVC(200 ~ 280 nm)に分けられる。その中の波長UVC帯は「日盲」帯とも呼ばれ、大気中のオゾンの強い吸収のため、近地太陽スペクトルにはこの帯の紫外光はほとんど含まれていない

UVCは主に水/空気/表面の消毒/浄化、分析機器(分光光度法、液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィーなど)、鉱物分析を含む。UVC帯域は波長が短く、エネルギーが高く、短時間で微生物生体(細菌、ウイルスなどの病原体)細胞中の分子構造を破壊し、微生物のDNAとRNAを破壊してその繁殖を阻止することによって、高効率で迅速な広範な殺菌効果を実現でき、それによって水、空気と物体表面に対して殺菌消毒を行い、細胞を再生できないため、水、空気などの殺菌消毒に広く応用されている。データによると、30 mW/cm 2のUVC紫外線照射強度だけで、1秒でほとんどの細菌に対してほぼ100%の殺滅を実現でき、効果が非常に顕著で、医療衛生分野に広く応用できる。個人の健康と家庭衛生の分野では、紫外線はコップや食器の消毒、空気浄化除菌、隠し虫の殺滅、靴靴下の殺菌消臭、赤ちゃんの哺乳瓶の消毒などに用いることができ、武の地は数えきれない

紫外殺菌効果

微生物の種類によって、紫外線殺菌時間と用量はそれぞれ異なる。細菌の種類によって紫外線の吸収ピークが異なります。例えば、DNA、大腸菌の最大吸収波長は265 nmであり、クリプトスポリジウム、ファージの最大吸収波長はそれぞれ261 nmと271 nmである。そのために必要な殺菌時間も異なるべきである。紫外線照射強度が3×104μW/cm 2の場合、ウイルスおよび細菌、カビ胞子、藻類細菌を殺すのに必要な時間はそれぞれ0.1〜1.0 s、1.0〜8.0 s、5.0〜40.0 sである。中国疾病予防制御センターウイルス病予防制御所の董小平専門家の研究チームによると、強度が90μW/cm²より大きいUVCはコロナウイルスを照射し、30分でSARSウイルスを殺すことができる

紫外線量は滅菌過程で重要な役割を果たしている。紫外線量は、紫外線強度と照射時間との積として表すことができる。紫外線量が十分な条件下では、不活化したウイルス細菌は復活しないが、線量が不足している場合、紫外線照射で不活化したウイルス細菌の多くは、光の協力作用によって自身が破壊された構造を修復することができる。紫外線量相と同時に、殺菌目的を達成するために、高強度、短時間または低強度、長時間の照射方式を採用することができる。1×104個/mLのヘリコバクター菌を殺すには、紫外線量30 mJ/cm 2程度が必要であるが、同じ数の胞子を殺すには、70 mJ/cm 2程度の紫外線量が必要である

常用紫外線殺菌照射量の場合

せいぶつたい 照射線量(μWs/cm 2)
細菌 90% (1 LOG Reduction) 99% (2 LOG Reduction)
炭疽菌-炭疽(病) 4520 8700
炭疽芽胞 24320 46200
巨大バチルスsp.(spores) 2730 5200
巨大バチルスsp.(veg.) 1300 2500
パラチフス菌 3200 61
枯草バチルス胞子 11600 22000
枯草バチルス 5800 11000
破傷風菌 13000 22000
ジフテリア 3370 6510
チフスサルモネラ菌 2140 4100
大腸菌 3000 6600
鉤端螺旋体-伝染性黄疸 3150 600
好肺軍団菌 6050 12300
球状微小球菌 1000 15400
結核菌 6200 10000
ナイザー球菌 4400 8500
アグロバクテリア 4400 8000
一般変形桿菌 3000 6600
緑膿仮細胞菌 5500 10500
けいこうせいちょうきん 3500 6600
腸炎サルモネラ菌 4000 7600
パラチフスサルモネラ菌 3200 6100
チフスサルモネラ菌 2150 4100
ネズミチフスサルモネラ菌 8000 15200
セパタクロー 19700 26400
ビスコサライ菌 2420 6160
志賀菌-赤痢 2200 4200
フロス志賀菌−赤痢 1700 3400
副赤痢志賀氏菌 1680 3400
あからせんきん 4400 6160
白ブドウ球菌 1840 5720
黄金色膿ブドウ球菌 2600 6600
溶血ブドウ球菌 2160 5500
ラクト連鎖球菌 6150 8800
草緑色連鎖球菌 2000 3800
コレラ菌コレラ 3375 6500
かび 90% 99%
こうじかび 60000 99000
はいみどりかび 44000 88000
黒麹カビ株
132000 330000
総状カビA
17000 35200
総状カビB 17000 35200
乳卵胞子菌 5000 11000
青カビを広げる
13000 22000
婁地青カビ
13000 26400
フィンガーあおかび
44000 88000
原生動物
90% 99%
ふつうクロレラ
13000 22000
線虫の卵
45000 92000
草履虫
11000 20000
ウイルス
90% 99%
E型大腸菌
2600 6600
伝染性肝炎
5800 8000
インフルエンザ
3400 6600
ポリオウイルス
3150 6600
花火葉病
240000 440000
こうぼ
90% 99%
ビール酵母
3300 6600
よくある酵母餅
6000 13200
醸造酵母
6000 13200
だ円酵母
6000 13200
酵母胞子
8000 17600